パソナテックさん主催「プロから学ぶWebディレクション講座」を受講してきました

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ディレクションチームの魅力アップのヒントを求めて、パソナテックさん主催の「プロから学ぶWebディレクション講座」を受講してきました。株式会社CAMP4飯田優子さんを講師に迎え、事例紹介や参加者同士のディスカッションを通じ「ディレクターとは何か?ディレクターの素質とは何か?」を考える場にしようというテーマでの2時間でした。参加されていた方は技術系の方、現在はデザイナーだがディレクション領域まで仕事を広げたいという方、転職活動中の方、業務ではなく個人的にWeb制作をやっている方など様々でしたが、すでにWeb界隈で活動している方々が大半でした。

CAMP4さんはWebを中心にクロスメディアでのコミュニケーションデザインをする会社ということで、事例紹介はどれも面白かったです。

個人的に印象に残ったのは「プレゼン用に動くデモを用意する」というところや、求められていないことまで提案するという事例でした。首都高さんの事例では先方からは「名刺をつくって」というオーダーだったのに横断幕を再利用するコンセプト(Circulation shutoko)や、ロゴがなかったのでロゴ作成を提案したら喜んでもらえて採用されたということで、自ら主体的にビジネスを作り出してゆくというパワフルさが印象的でした。

こうした事例を通じて、ディレクターとは「こんなものを作りたい」と言うだけでは通らないのでターゲットやビジュアルの方向性、先行事例、期待される効果などを盛り込んだ企画書を作るといった「具体的な案を出す人」だというような話がありました。

セミナーの中でのまとめは次のような感じでした。

ディレクターってどんな人?
具体的な案を出す人
プロジェクトチームの「責任者」であり「成果物のクオリティを決める人」
ディレクションの方法、方向性はディレクターごとに異なる
どんなディレクターになりたいのかという本人の志向が重要
ディレクターに必要な力
現場で決断をする力
目的に向けた(ビジュアルの)方向性を提示し、ビジュアライズする力。「可視化する力」は重要
自ら考え、行動する。そこまで求められていないし、予算もないし・・・ではダメ
クライアント、スタッフとの信用を築く
仕事の枠を作らない。なんでもトライして経験を広げる。自分はWebだから・・・紙だから・・・なんて「専門」に逃げ込まない。総合力が大事
絶対あきらめない。でも柔軟さも必要
ディレクターに求められる能力
コミュニケーション能力
リーダーシップ
バランス力、総合力(ブレない、でも臨機応変に)
学習力、対応力(やりたいことのために学ぶ)
など
やっておいた方がいいこと
いろんなことにチャレンジする
コンセプトを言葉で人に伝えてみること
自ら提案してみる

質疑の中では、プレゼンに向けたポイントとして「キーマンへの根回し」と「プレゼン戦略」があげられていました。戦略というのはプレゼンを受けて判断する人の立場に立った情報提供をするということで、ストーリー・根拠を用意する、場合によっては複数案出さずに1案にするなどが例にあげられていました。

一番苦労したことは?との問いには、苦労はたくさんしているが、過ぎてみれば「おもしろエピソード」になると思ってやっているという答え。そうなんですよね、仕事をしていればきっつい期間というのはありますが、死ぬ訳じゃないし、一人じゃないし。

今回のセミナーを聴いてみて「仕事に枠を作らない」という姿勢は重要だと思いました。CAMP4さんのやり方をそのまま真似できるとは思わないけれど、自ら考えて行動しないことには仕事って面白くなりませんよね。あと、参加者とのディスカッションではインターネットの可能性というか、インターネットは面白いね!という気持ちがいろんな人から感じられたのはうれしかったし刺激になりました。オラもインターネットのこと好きだ!

それにしてもこの内容で無料というのはありがたかったですね。またこうしたセミナーはチェックしてゆきたいと思います。