勤務先は2010年からGoogle アナリティクス認定パートナー(GACP)なのですが、Google タグマネージャの認定パートナー、Google データスタジオの認定パートナー、そしてGoogle オプティマイズの認定パートナーの資格を取得しました。(パートナーページ参照)4プロダクトの認定を取得したのは日本国内では2社目のようです。けっこうがんばっているのではないでしょうか。このうちタグマネージャ、データスタジオとオプティマイズの認定取得については私も深く関わらせてもらいました。
2016年も間も無く終了というタイミングですので、ここであらためてこれら4プロダクトの2016年12月現在の概要を覚え書きしておきたいと思います。
Google アナリティクス
- 新UIへの移行
- 「ユニークイベント数」
- AIによる自動分析(GAアプリ)
- 「プロパティの移動」が可能に
- 勉強用の「デモアカウント」が開放される
- Google Analytics Errors(エラーメッセージとその内容の一覧)
新UIは10月24日に「今後数週間で Google アナリティクスの全ユーザーのアカウントに適用されます」と発表されていたのですが、遅れています。今週に入って少し増えてきたようですがまだまだこれからですね。年内にはもう少し新UIが増えるのでしょうか?新UIは全般的に使いやすくなった印象ですが、日本語メニューでは「集客」だったのが「ユーザー獲得」になっていたのに戸惑いました。「ログインフローを合理化」で前回表示していたプロパティが自動的に表示されるというのが地味に便利になりそうなので期待しています。あと「デフォルトの期間が変更可能に」もよいですね。普段使っていると、ログインしてはじめにやる作業が「期間の変更」のことが多いですからね。
最新のリリース状況は「GAのリリースノート」をチェックしましょう。
Google タグマネージャ
- Google タグマネージャ: オープンで安全性の高いタグ管理(タグテンプレートの増加)
- Google タグマネージャ: モバイルタグ管理をもっと便利に(AMP、Firebase)
- Workspace(ワークスペース)の登場
- Google Tag Manager Errors(エラーメッセージとその内容の一覧)
最新のリリース状況は「GTMリリースノート」をご参照ください。ちなみに同僚が言っていたのですが、いつの間にかちょくちょく組み込み変数が増えているそうですので、最新動向はマメにチェックしたいですね。。
Google データスタジオ
データスタジオ: 魅力的なレポートの作成と共有を簡単にデータスタジオは組織内に点在するデータの「可視化」「共有」のためのプロダクトで、いわゆる「デジタルダッシュボード」選択肢のひとつです。
まちがってもBIツールではないので高度な分析ニーズには答えられませんが、関係するメンバー全員がリアルタイムに現状を把握することでデータを起点とした具体的なアクションを取れるというのがメリットになるでしょう。Google らしい洗練された美しい見た目が特長です。お客様からは見た目に関するリクエストをいただくことが多いので、グラフなどの色を細かく指定できるのがありがたいと思います。あるお客様では、これまでエクセルとパワーポイントで作っていた月次レポートをデータスタジオへ完全移行することに成功しました。ちなみに作ったレポートはGoogle ドライブに保存されます。
そういえば登場した当初は、ひとつのレポートで取り扱えるデータソースはひとつだけだったように思いますが、いつの間にかひとつのレポートで複数のデータソースを使うことができるようになっています。
Google オプティマイズ
誰もが簡単にサイトの利便性を改善できるソリューション : Google オプティマイズのご紹介オプティマイズはテストとパーソナライズのためのプロダクトで、個人的にもっとも楽しみにしていたプロダクトです。実際に触ってみましたが、期待通りに楽しいです!GA・GTMとの連携が前提ということですが、たしかにサイトにGTMを入れていると利用開始まであっという間。オプティマイズ用のタグとトリガーを作って配信するだけなのでとっても簡単便利です。というかGTMの入っていないサイトはオプティマイズ(だったりアナリティクスだったり)のタグはあまり触りたくないですね...。オプティマイズとGTMを使ってみて改めて感じたのですが、サイト全体で使うトラッキングコードなどをGTMを使わずハードコードするメリットは、今となってはよく分かりません。ちなみにGAのオーディエンスデータをターゲティングに使えるのは360スイートのみというところに露骨な商売っ気を感じることができてよいですね。無料版のオプティマイズは2016年12月時点ではまだ全体リリースはされていないので、近い将来に全アカウントで利用可能になるのを期待して待ちたいと思います。
これら4プロダクトを組み合わせて実際にテストをしてみたのですが、やはり組み合わせて使うとスピーティーですし結果が分かりやすくて、結果を基にしたアクションにもつなげやすくなる実感をもてました。
2016年になって無料版でも一気にその「スイート」感を押し出してきたGoogle アナリティクス、Google タグマネージャ、Google データスタジオ、そしてGoogle オプティマイズ。どんどん使ってガンガン成果を上げてゆきたいと思います。