J-WAVE TOKIO HOT 100のコマーシャルに見る広告効果

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毎週日曜は、J-WAVE TOKIO HOT 100を聞くことが多いです。先日まで番組のスポンサーがサッポロビールだったのですが、今はマクドナルドに変わっています。当然、コマーシャルはサッポロビールからマクドナルドに変わりました。
サッポロビールの時はコマーシャル中のビールを注ぐ音、喉を鳴らす音がいかにも美味そうで、週末はついついビールが飲みたい!という気分にさせられたものです。今はマクドナルドのコマーシャルなのですが、さすがに前みたいに「週末といえばマクドナルド!」という気分にまではならないのですが、ただふたつのコマーシャルを聞き比べてみて、マクドナルドって広告が上手いな〜、と思いました。
サッポロビールのコマーシャルの時は、確実に「夜はビールにしよう」という気分を作ることには成功していたと思うのです。しかし、日曜の夜にぼくが飲むのはたいてい他社製の第3のビールとか発泡酒。たまにはいただきもののエビスを飲んだりもしますけど、「夜はビール」という高まる気分と「サッポロビールの製品」が結びついていないのです。
対するマクドナルドのコマーシャル。決して「ハンバーガー気分」を盛り上げようとはせず、自社の期間限定商品やクーポン利用を促す方向に特化していて、コマーシャルを聞いた人を「マクドナルドの店舗へ向かわせる」ということに成功しているのではないかと思います。コマーシャルを聞いた人には割引や限定商品を手に入れられるというメリットがあり、マクドナルドにとっては来店客の増加、販売数量の増加が得られる。
ラジオCMに限らず、朝限定の無料コーヒーキャンペーンなど、本当に店舗へ誘引する広告が上手だと感心してしまいます。「利益を生む」ということを徹底的に考え抜いていて、その考えが社内に浸透しているんでしょうね。
ビールとファーストフードではそもそも流通経路とか客層とか前提条件とかいろいろ違うとは思うのですが、同じ時間帯でふたつのコマーシャルを聞き比べてみて、そんな違いを感じました。