Mazda DEMIO SKYACTIVを体験しました

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クルマの点検整備でディーラーさんへ入庫した際、薦めていただいたのでMazda DEMIO SKYACTIVに試乗してきました。ほんの30分ほどだったので燃費のよさは分かりませんが、噂に聞いていた走りの良さや静粛性を試すことができました。

第一印象
走り出してすぐの第一印象は「アクセルを踏んでも進まない?」というものでした。CVT特有のスリップ感というやつでしょうか。走り出しにやや気を使いました。走り出してからは室内の静粛性に感心しました。エンジン音は遠くの方で聞こえる感じで、タイヤのノイズや風切り音など低価格車にありがちなガーガーうるさい音は皆無と言っていいほど。
アテンザワゴンとの差をあまり感じないほど、運転席から感じる室内は広々とした印象でした。後ろの席だとまた違う印象なんでしょうけどね。
走る、曲がる、止まる
これはこの価格帯のクルマに多くを求めるのが酷かな、という印象で、普段車高を下げたアテンザワゴンに乗っている感覚からすると、さすがに物足りない感じでした。あくまでアテンザワゴンとの比較ですが、ハンドルの軽さとブレーキの利きの鈍さにちょっと違和感を感じました。ブレーキに関しては利きが悪かったり扱いにくい訳ではなく、あくまで素晴らしくよく利くアテンザワゴンとの比較です。
昔乗ったワゴンRは、あまりにもブレーキが利かなくて何度か前のクルマに追突しそうになりました。今回感じたのはそういう利きの悪さではなく、普段使っているクルマとの感覚的な違いです。
あとはやっぱりCVTに慣れていないので、始動時のギクシャク感がちょっと気持ち悪かったです。
しかしトヨタあたりの「とにかくハンドルが軽ければいい」とでも言いたげな、おもちゃのようで運転していて怖さを感じるようなクルマとは比較にならないほどしっかり「自動車」していると思います。ハンドルは軽いながらもどっしりとしていて路面の状況を手のひらに伝えてきてくれますし、狙ったところにびしっとクルマを運んでいけるイメージ。足回りは若干の腰高感を感じるものの、ちょっと高めのスピードでコーナーに侵入した時にも腰砕けすることなく粘り強く路面を捉え続けます。総じて安心感が高く、軽快でキビキビとした挙動を示してくれるいいクルマですね。
i-stop
じつはi-stop車を運転するのが初めてだったのですが、こっちの方が楽しかったかもしれません。
エンジンがいつ止まったのか気づきませんでしたし、再始動時にはブレーキを踏む足の力を緩めた一瞬で再始動します。信号待ちはもちろんのこと、右折レーンで対向車の流れが切れるのを待っている間にもエンジンが止まります。一旦停止のところでしっかり止まったらエンジンも止まって苦笑してしまいました。こんなにしょっちゅう始動したり止めたりしてエンジン壊れへんのかいな?と思うくらい、隙あらば止まるという状態でした。
交差点での右折の時に、自分が走り出そうとしたタイミングとエンジン再始動のタイミングにズレがあってギクシャクしてしまった(アクセルを踏んだ時にはまだエンジンが再始動していなかった)のですが、それ以外は意識していない限りは存在を感じないほど、自然にアイドリングストップをしていました。あの右折のギクシャクも、自分は左足ブレーキなのでブレーキを完全に解放する前にアクセルを踏みはじめることから生じたのであって、普通に右足だけで運転している人だと問題なく発進できたと思います。i-stopはスゴイ技術ですね。
今回のi-stop率は59%でした。
まとめ
今回試乗したMazda DEMIO SKYACTIVは、「小難しいことはすべて機械任せ、誰が運転しても低燃費を実現」というのが価値でしょうか。個人的にはi-stopの挙動に対してちょっと機械が介入し過ぎかな?と感じる部分もありましたが、そこそこ運転を楽しめるクルマでした。見た目もカッコイイですしね。
残念なところとしては、サイドミラーがアテンザワゴンと同じものになったということです。デミオだけでなく現行アクセラもそうなのですが、モデルチェンジごとにアテンザと同型ミラーの適用範囲が広くなってきていて、アテンザオーナーとしては微妙な感じだったりします。
今回の試乗、運転コーチング機能「i-DM」の今回のスコアは4.8、基本的にはグリーンランプが点灯しっ放しでたまにブルーランプもいただきました。