「RUSH プライドと友情」を観てきました。
手に汗握る迫力と興奮。
出走前に息が詰まり、胃がひっくり返るほどの緊張。
走行中の視界、コース上に点在する恐怖。
それでもどんどんと先へ踏み込んでゆく本能。
いずれの感覚も若干、ほんのわずかですが身に覚えがあるだけに五感に響き、心を揺さぶられる物語でした。
自動車レースの事故では怪我も怖いのですが、最も恐ろしいのは火災です。レーシングカーには消火設備やすぐに脱出できるシートベルト等の仕組みが備えられていますし、レーサーが身につけるレーシングスーツやヘルメット、グローブやシューズ、アンダーウェア等の装備は全て難燃性の素材でできています。
物語の舞台は1976年。ぼくが生まれた年です。
あの頃にこんな世界があったとは知りませんでした。
あの頃のレースの世界は、今とは比べ物にならないくらい暴力的で危険な世界だったんだな、と思いました。
ニュルブルクリンクでの事故のシーンは本当に怖くて、自分がサーキットを走るのもやめようかと思うくらいの衝撃を受けました。
またニキの復帰戦4位フィニッシュのところでは涙が出ました。
なんという物語。なんという人間たち。
なんで、なんでこんなに胸が熱くなるんでしょうか。
劇場で見てよかったです。