憧れの富士山へ初挑戦、しかし途中で引き返し反省の多い結果に

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憧れの富士山へ初挑戦してきました。
さすが日本一の山、めちゃくちゃ難しかった。

今回は富士宮ルートで富士山剣ヶ峰往復、日帰りの計画でしたが、自分の今の体力やスキルでは、日帰りでの剣ヶ峰往復は無理でした...。

悔しいかというと意外とそうでもなく、自分の心身と対話しながら進むのも戻るのも落ち着いて判断できたし、今の実力を全て出し切った結果なので後悔はありません。

登山道は終始ザレていて、上りも下りも1歩ずつ滑り落ちる感じで歩きにくいし、空気が薄くて呼吸が苦しかった。日陰はほとんどないし、傾斜が緩むどころか徐々に斜度を増してゆく。時折冷たい強風が吹き込むなど、まさに修行・苦行。

スタートから途中までは標準コースタイムくらいのペースを保っていましたが、新七合目を出てから一気にペースダウン、連続して足を動かし続けられるのは20秒が限界って感じでした。20秒ごとに30秒〜1分休んで呼吸を整える感じで、全然登れなくなった。最後は頭痛が強くなってきたので引き返すことに決めました。

頭痛は高所順応しきれなかったのもありますが、荷物が重すぎて肩が凝ってしまったというのもありそうです。標高1,400mの水ヶ塚公園駐車場に戻ってきても自然には回復せず、頭痛薬を飲んで仮眠を取ったらようやくよくなったので。

この次があるとしたら、途中で1泊して2日めにアタックするのがよいかな。それも、今よりも脚力を大幅に向上させておくのが前提になりますね。

自分なりに準備は整えていて、何もせずに軽装弾丸登山をしに行ったわけではないけれど、それでも体力面、精神面、装備面など多方面に渡って準備不足だったようです。

再挑戦するかどうかはまた後日ゆっくり考えますが、もう何回かは挑戦したいかな。

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6時始発のバスを狙って前日8:30就寝。当日は3:30起床、5:20水ヶ塚公園駐車場へ到着。駐車場到着時点ですでにバス待ちの長蛇の列ができていて、6時前には駐車場が満車で入り口が閉鎖されてました。3連休恐るべし。バスは増便されていましたがそれでも順番が回ってくるまで1時間30分並びました。

途中トイレのために荷物を見ながら中抜けさせてくれた後ろの親切なお二人、ほんとうにありがとうございました。ただ、このとき山の上級者と思われるお二人から「荷物がずいぶん重いですね」と指摘されたんですよね...。今回は防寒着が過剰だった、チェーンスパイクはいらなかった、行動食が過剰だったというのがザック重すぎの原因でした。

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バスを降りて身支度を整えていると、パンがパンパンに。本来ならここで30分〜1時間程度の時間をかけて高所順応したかったのですが、この時点で計画より1時間遅れていたので15分ほどで出発しました。

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何度も写真で見た富士宮ルートの登山口。いよいよです。

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背後には一面に雲海が広がる絶景!

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登り始め。空へと伸びる登山道。

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あっという間に雲に覆われるなど、天候がコロコロ変わりました。

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3,000m地点を通過。これはいけるか...とこのときは思っていました。

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新七合目のあたりから頭痛と眠気が来ていたのと、元祖七合目を過ぎて八合目を目指している途中、進むごとに頭痛がだんだん強くなってきました。登山道脇に避けて小休止したらもう立てないくらいの疲労が。上を見ても歩く気持ちになれないし、これ以上進むと下山できなくなると思いここで下山を決定。3.113m地点でした。今回初導入したスパッツを装着し、下山を開始しました。

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下り始める直前になって、再び青空。

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ここまま真っ直ぐ帰るのももったいないかと思い宝永火口まで寄り道。しかし到着と同時に雲に覆われてまったく見えなくなりました。更に宝永火口から5合目駐車場へ戻る途中で体調がこの日最悪の状態に。バスに乗るまでの25分が一番辛かったかも。

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下りの臨時バスに乗り込み、半分眠りながら疲労困憊でふもとの水ヶ塚公園駐車場へ戻りました。這うように自分の車に戻って昼寝。1時間くらい?あとに起きたらだいぶスッキリ回復していたのでようやく一息ついた感じでした。

今回はずいぶん苦しみましたが、行ってよかったと思いました。この難しさ、キツさ、雰囲気は実際に現地に行って、自分の足で歩いてみないとわからなかった。今後に活かしたいと思います。