起業にまつわるリアルなウラ話が楽しめる本。
最近どうにかして年収をアップさせたいなと思っていて、サイドビジネスなんてどうかな、なんかヒントがないかなーと思っていた矢先に、本屋で平置きされていたこの表紙と「成功するのは1500人に1人」というコピーが目に飛び込んできた。冒頭を立ち読みして即購入。
軽い気持ちでの起業に待ったをかけ、冷静にさせてくれる。自分の目と足で情報を得ろ、他人の仕掛けたブームに乗るな、人に頼って楽して儲けようなんて考えるな。そんな当たり前の教訓を得た。起業を薦める話はよく聞くが、この本のような視点での話は知らなかったのでありがたい。物事は、必ず裏と表から見なければなりませんね。でも正直なところ、今の自分には起業なんて到底無理な話だな、と感じて腰が引けた！
この本と出会ったのと近い時期に、勤めている会社の事務所移転があり、会社は巨額の投資をした。これで失敗すれば社長の人生がむちゃくちゃになるんだなーと思うと、身が引き締まる思いがしたし、投資に見合う業績を挙げられるように頑張るよ！という気持ちになりました。
--------------------
渡辺仁 『起業バカ』 （光文社、2005年）