2005年11月19日、品川近視クリニックでLASIK手術を受けました。眼鏡かコンタクトレンズなしには生活できなかった状態から、快適裸眼生活に変貌を遂げました。LASIK(レーシック)とは、近視の屈折矯正手術です。角膜の上皮をうすくはがして、実質層をレーザーで削ります。「近視の進行を止める手術」ではありませんから、手術後に視力が悪くなるかどうかは、分かりません。 でも、コンタクトレンズと同等の矯正視力が 裸眼で得られるのはステキです!
2005年10月23日
この日を最後に、2週間後の検査に向け、コンタクトの装用を中止。検査まで2週間の眼鏡生活へ。検査の結果「手術可能」ということになれば、もうコンタクトをつけることは、ない。
2005年11月5日
事前検査を受診。予約通りの17時に受付を済ませる。すべての検査が終わってクリニックを出たのが19時30分過ぎ。結果、角膜の厚みにはそれほど余裕がある訳ではないが、手術は可能とのこと。その場で手術の予約を済ませ、瞳孔を開く目薬のおかげでぼんやりした視界のまま帰途につく。予約は最速で2週間後だったので、あと2週間眼鏡生活を続けることになる。
2005年11月19日
あっというまに手術当日。電車の時間を調べなかったせいで、ちょっと遅刻した。予約した14時ちょっと過ぎにあわてて受付へ駆け込む。術前の検査では問題なく、予定通り手術に進む。
イントラレーザー室
手術は、フラップ作成が山場でした。すんごく緊張しました。チキンです。 イントラ室に入ってから先生登場までえらく待たされたおかげで緊張感が高まり、「オェ」ってなったので、コップ1杯の水と抱き枕が登場。水はその後の行程にも引き継がれました。「患者さんがご気分が悪くなられたので・・・」という言葉とともに。いやそこまででもなかったんですが(恥
右目は特に問題なく終了。「きれいなフラップが作れてますよ〜」「いいですよ〜」という言葉をききながら、目を動かさないように我慢すること1分弱。ところが左目は、まぶたを開く器具、眼球を固定する器具ををはめるところからなんか痛かった。マシンがギュ〜っと来て、いでででででなにすんねん!がしばらく続いて、泣きそうになりました。
エキシマレーザー室
エキシマレーザーによる屈折矯正は、システマチックにさっさか進んだし、フラップ作成のような目への負担もなく、らくちんでした。なんだかきらきらしてよく分からないうちに終了。
フラップをめくったら視界全体がぼんやりして何がなんだか分からないし、痛みも何もなくマグロ状態でした。レーザー照射の時間は、フラップ作成より短かった。レーザーの前後にフラップをめくる作業と戻す作業があるのですが、これが医師の手作業で、そっちの時間の方が長かった感じ。屈折矯正後にフラップを戻すへらの動きなどが大変よく見えておもしろかった。で、大量の目薬の洪水を浴びたあと手術室をあとにし、回復室で15分少々?安静にしました。術後の診察を終え、3種類の目薬をもらってそのまま帰宅。手術直後に自分の足で歩いて帰れるのが不思議でした。しかも直後だというのに、あきらかに見えます。 帰宅後は目の乾燥を防ぐため、4時間くらいは寝てはいけないのですが、テレビも読書もだめなのでこの時間がけっこうつらかった。手術当日はお風呂にも入れないので、10時前にさっさと就寝。 ところで、ぼくは術前にgoogleのイメージ検索でLASIK手術の様子を見てしまいまして、左目のフラップを戻しているときにその様子をリアルに思い出して若干身震いしてしまいました。これから受ける方、まちがっても術前に検索しないようにしましょう。
さて手術直後の感想ですが、まばたきが楽です。なにもなしで視界の隅々までよく見えるのが不思議。目薬のせいか、白目が未だかつてなく真っ白で気持ち悪いです。 術後の違和感は、長時間ハードコンタクトを装用していた時の、激しく乾いた感じに近いでしょうか。ハードコンタクト経験者なら「いつものアレ」で済みますが、未経験者にはつらいかも。この違和感は一晩で治まりました。
2005年11月20日
夜中に何度かか起きたときにはまぶたが腫れぼったかったのですが、起きて目薬を差したら何ともなくなりました。翌日起きると、右目は割にすっきり、左目は乱視のようなぼんやり感がありましたが、手術直後と違って視界はすっかりクリアに。昨日までが嘘のようによく見えます。でも全体的に何となくピントが合いきらない感じ。徐々に回復することを願いつつ、夕方の翌日検診を待ちます。で、18時から翌日検査をうけました。紹介し合った友人が、翌日に1.5出たというのを聞いていたので、そこまでではないにせよ1.0くらいは出てるかと期待して検査に望んだのですが、結果は・・・
右:0.4
左:0.8
・・・落ち込んでしまいました。
2005年11月21日
手術2日後、今日から仕事です。朝起きた時は、やはり視界がぼんやりしていたので、落ち込んだ気持ちのまま通勤。しかし昼前くらいから、見え方がはっきりしてきたのに気づく。遠くのものもよく見えるようになってきた。ような気がする。午後になったら、とても調子がよくなりました。遠くまでよく見えます。これは外を歩くのが楽しい! たとえ次の視力検査であまりいい数値が出なかったとしても、今後今日くらいよく見えるのであれば、まったく気にならないっす!
2005年11月23日
手術後、はじめてクルマを運転してみました。昼間だったので全く問題なし!以前コンタクトを使用しているときに感じた目の乾く感じや疲労感もなく、快適そのものです。
2005年11月26日
術後1週間目の検査では、両目とも1.5が出ました。よっしゃ!術後の経過も良好で、右目の炎症も治まりました。手術翌日の視力のままだったらどうしようかと思っていましたが、1週間経ってようやく安心できました。
2005年12月17日
術後1ヶ月の検診を受けてきました。
視力は両目とも1.5。フラップのしわもなく、経過も順調だということで、「手術前と同じ生活をしてもよい」といわれました。市販の目薬もOKで、アイボンをしてもよいというので、さっそく自宅でアイボンしてみました。
2005年12月19日
免許の「眼鏡等」の条件が解除されました。警察署へ行けば、手数料無料、視力検査だけで記載事項変更ができますので、視力が回復した方はぜひ手続きをしましょう!
■まとめ
ぼくは眼鏡歴17年、コンタクト歴11年で老眼まで15年というタイミングで手術を受けましたが、最終的には「15年しか裸眼生活を楽しめないにしても、あと15年ってけっこう長いよな〜」と思って決断しました。手術の適応を見る検査で医師に「若いから、完全矯正、2.0から1.5を目指しましょう。」と言われた時はうれしかったです。 術前の視力が0.01以下だったので、裸眼では周りがよく見えなくて、手術中に怖さを感じることはありませんでした。手術の最中よりも、術前の待ち時間の方が緊張した! もちろん手術に伴うリスクやデメリット、副作用はあるしお金もかかるので、いろいろ調べたり話を聞いたりして、それでもやりたい気持ちがあるのであれば、思い切ってやってもいいのではないかと思います。 ただし加入している保険によっては給付金が出る場合があるようですし(ぼくのはダメでした)、お金に関してはケースバイケースのようです。
ぼくの場合は何年も前からLASIKに興味があって調べていたこと、身近に体験者がいたこと、一緒にやろうと誘ってくれる人がいたこと、そして紹介制度での割引がきいたことが決断した背景にあります。結果的に手術はうまくいったので、いまは快適な裸眼生活に満足しています。ハロ/グレア、ドライアイといった副作用はあります。ハロ/グレアの症状は、最初は気づきませんでした。手術後数日経過しても相変わらずハロ/グレアはバリバリ全開ですが、手術前は視界に入るすべてのものの輪郭がぼんやり溶けていましたから、それを思えばまったく気になりません。手術前は三日月が6つに見えたこともあるし、それに比べれば今は天国のようです。ドライアイに関しては、日が経つごとに徐々に気にならなくなってきています。
17年:めがね歴
11年:コンタクト歴
4週間:コンタクト装用中止から手術までの期間
56秒:フラップ作成にかかった時間/片目
30秒:屈折矯正にかかった時間/片目
ぼくの視力が回復するまでの時間です。小学生のころ以来で手に入れた裸眼でよく見える生活は、快適です。