手紙

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これは泣けるという評判を聞いて、泣く気満タンで読了。

すみません、まったく泣けませんでした。底が浅いというか、先の展開が見えすぎです。どこで泣けるのかと待ってるうちに読み終わってしまって、残念です。主人公は背が高くて顔がよく、勉強もできるし才能に溢れていて、努力は報われるし常に女にもててるし、まったくかわいそうでも何でもありません。話の中で起こるイベントは、すべてその後で「兄が殺人犯だから」という理由でぶち壊しにするための装置に過ぎない。ぶち壊すのが先にあって、落差を出すためのエピソードを後付けしてる感じ。期待して損した。
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東野 圭吾 (著) 『手紙』(毎日新聞社、2003年)