スーパーアグリF1チーム撤退、夢の終焉、琢磨の不安

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スーパーアグリF1チームの鈴木亜久里代表が、2008年5月6日の緊急会見において同日限りでの活動休止を宣言しました。これで佐藤琢磨も活躍の場を失ってしまいました。ぼくはチーム発足当初から応援をしてきたし、2007年オーストラリアGPでの予選10位、スペインGP8位入賞とカナダGP6位入賞という結果には興奮させられました。2007年コンストラクターズ選手権9位という実績は堂々たるものでした。しかし2007年途中のタイトルスポンサーの債務不履行問題から端を発した資金難は結局解決することができず、2008年以降の買収先になるかと思われたところからは一方的に契約を白紙に戻され、万事休すになった、とのこと。また、「カスタマーマシン」が利用可能になるはずだった協定が、一転して完全なコンストラクターでなければ参戦できないというように180度変わってしまったのも大きな誤算でした。Hondaは売却交渉やスポット支援も含めて最後まで力を尽くしたそうですが、HRF1のニック・フライ氏だけはことごとく邪魔をしてくれたように感じるのが、腹立たしいです。会見における鈴木亜久里代表の言葉の中にも、ニック・フライの不可解で有害な言動に対する不快感が率直に表現されています。

僕は最大のパートナーであるホンダを信頼しているし、その判断には従う。でも、フライはあくまでHRF1のCEO であって、ホンダ(本社筋)のメンバーではない。僕にとってはフェラーリチームのCEOと同じ立場の人間になる。その彼が、なんで僕のチームのことをアレコレ言っていたのか、僕には理解できない。マグマグループを紹介してくれたことを感謝しますよ

この先もなんとかして琢磨の走る姿を見たい・・・。やはり来期Hondaワークスへの復帰を待つしかないのでしょうか。バリチェロの契約次第なのがもどかしいですが、ロス・ブロウン体制のHondaワークスに琢磨が復帰、という朗報を待ちたいと思います。ニック・フライや、中嶋一貴とフジテレビなど、琢磨の敵は多いですが、逆境に負けずに走り続けてくれることを願ってやみません。