CX-30の1年点検およびスタッドレスへの履き替えのため、いつものマツダディーラーさんへ行ってきました。
店内で待っている間、持参した本を読み終えて店内をウロウロ徘徊していたら「試乗しますか?」とお声がけいただいたのでお言葉に甘えることに。試乗可能な車両を複数提示された中から選んだのはCX-60 XD Sパッケージです。
XD Sパッケージは下から2番めの実質ベースグレードということで内装の質感は特徴のない質素なもの。CX-30の方がむしろ高級感を感じました。
またエンジン音がなかなか派手に車内に侵入してくる感じで、音は遠くの方でかなり抑えられている印象はありますが、それでもけっこう騒がしいなと思いました。
車体の大きさについては、幹線道路を軽く流しているくらいだと気になりませんでしたが、ちょっと狭い道へ入るとやはり気になることもありました。
CX-30の8.8インチと比べるとマツコネの画面がデカい&近い。試乗車の画面は12.3インチだそうですが、こんなに大きくする必要があるのかと思うくらい大きく感じました。外の景色よりもナビ画面のほうが存在感が大きかったかも。
独特の操作を要求されるシフトノブ。返却時、Pに入れたつもりがRになってしまい慌てました。
ワイヤレス充電トレイは、QUAD LOCKのMag対応ケースに入れているせいか、うまく認識してくれなくて充電できませんでした。
充電トレイ手前に「Mi-DRIVE」という謎の切り替えスイッチが。操作してみると...
「スポーツモード」に切り替わりました!スポーツモードだと平地でも登坂でもお構いなしに、図太く鋭く、どこからでもグワッと加速してくれます。これはちょっと楽しかった。ノーマルモードだと終始のんびりゆっくりしていて、アクセルを踏んでもネムい反応でしたがスポーツモードだと一気にキビキビ走るように変わりますね。一人で運転を楽しみたいときはスポーツモード、何人かでゆったりドライブしたいときにはノーマルモード、って感じでしょうか。
あとハンドルが軽くて車体の大きさのわりにずいぶん曲がりやすいなと思ったのですが、これはFRでエンジンが縦置きになっているからだそうです。FFと比べると前輪は操舵のみなので前が軽く、縦置きのおかげでステアリングの切れ角を大きくできるからとのこと。最小回転半径はCX-5より小さいんですって。なるほど納得です。
全体的にふわふわした乗り心地ですが状況によってはピョコピョコ跳ねる感じもあったり、段差を乗り越える時、左後輪付け根のあたりから時おりゴトゴト音が聞こえてくるなど気になる点もいくつかあって、今回の試乗ではこれに450万の価値はちょっと感じられないかな、と思いました。
もし自分がCX-60を買うなら、最低限オシャレ内装のディーゼルハイブリッドモデルにしたほうがよさそう。廉価グレードだとただボディが大きくて値段が高いだけに感じるので。直6ディーゼルハイブリッド自体はおもしろい機構だと思うので、なんというか、もうちょっと尖った点があると選びやすいのかも。
でも試乗できてよかった。なんだかんだで楽しかったし、60を動かしてみたのが初めてだったので。